第1章 LINEスタンプの基礎(約6,704文字) 記事一覧
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表はnoteで保持されないため、あらかじめ箇条書きに開いてあります。

第1章 LINEスタンプの基礎

この章でわかること


なぜ基礎から確認するのか

用語を知らないまま作り始めると、後半で必ず戻ります。

とくに多いのが、この3つです。

先に15分だけ使って読んでください。

あとの作業が楽になります。


LINEスタンプとは何か

LINEのトーク画面で送る、イラストや文字の画像です。

文字だけのメッセージより、感情が伝わります。

そして、返信のハードルが下がります。

「了解」と打つより、「了解」のスタンプを1タップ。

このラクさが、スタンプが使われる理由です。

だから、作るときの基準はこうなります。

上手い絵かどうかではなく、1タップで送りたくなるかどうか。


LINE Creators Marketとは何か

個人がLINEスタンプを作って販売できる、LINE公式のしくみです。

ここに登録すると、次のことができます。

つまり、企画から販売までを1つの管理画面で進められます。

法人でなくても、個人で登録できます。

LINE Creators Market トップページ(creator.line.me/ja/)

LINE Creators Market トップページ(creator.line.me/ja/)


必要なアカウント

必要なのは、次の3つです。

LINEアカウント

ふだん使っているものでログインできます。

注意点は1つ。

パソコンからログインできる状態にしておくこと。

メールアドレスとパスワードの設定、または本人確認の方法を先に確認しておくと、途中で止まりません。

メールアドレス

審査結果はメールで届きます。

迷惑メールフォルダに入ることがあるので、通知が来ない場合はそこも見てください。

銀行口座

売上が出たあとの受け取り設定です。

登録時点で必須ではありませんが、販売開始までに設定しておくと安心です。


スタンプの個数

スタンプは、決まった枚数の単位で申請します。

一般に案内されている単位は、次のような区切りです。

つまり「37個」のような中途半端な数では出せません。

何個で作るべきか

はじめての1作品なら、40個をおすすめします。

理由は3つです。

  1. 40個あると、日常会話の大半をカバーできる
  2. 使う人が「これ1つで足りる」と感じる
  3. 8個だと、選ばれる場面が少ない

ただし、最初から40枚完成を目指さないでください。

セリフは40個決める。画像はまず4枚。

これが挫折しない進め方です。

個数の区切りは変更される可能性があります。申請前に、LINE Creators Market公式の最新ガイドラインを確認してください。


3種類の画像

申請には、役割の違う3種類の画像が必要です。

ここを混同する人が多いので、図で整理します。

┌─────────────────────────────────────────┐
│ ① メイン画像(1枚)                     │
│   ストアの一覧・詳細ページで最初に見える  │
│   「表紙」にあたる画像                   │
├─────────────────────────────────────────┤
│ ② タブ画像(1枚)                       │
│   トーク画面下のスタンプ切替タブに出る    │
│   とても小さいアイコン                   │
├─────────────────────────────────────────┤
│ ③ スタンプ画像(8〜40枚)                │
│   実際にトークへ送られる画像             │
└─────────────────────────────────────────┘

① メイン画像

ストアで最初に目に入る画像です。

売れるかどうかに一番効きます。

ポイントは3つ。

スタンプ40枚のうちの1枚を流用してもいいですが、サイズが違うので作り直しが必要です。

② タブ画像

トーク画面の下部、スタンプを切り替えるタブに表示されます。

とても小さいです。

だから、こうします。

ここで凝ると、ほぼ無意味になります。顔のアップが正解です。

③ スタンプ画像

本体です。8個・16個・24個・32個・40個のいずれかの枚数を用意します。

LINE STORE スタンプトップ(store.line.me)

LINE STORE スタンプトップ(store.line.me)


画像サイズについて

サイズは、画像の種類ごとに違います。

次の表は、2026年7月30日時点でLINE Creators Market公式の制作ガイドラインに記載されていた数値です。

メイン画像 1個

スタンプ画像(選択式) 8/16/24/32/40個

トークルームタブ画像 1個

さらに、同じページに次の条件が記載されていました。

見落としやすい3項目

1. 解像度72dpi以上・カラーモードRGB

画像生成AIで作った画像は、たいていこの条件を満たしています。

ただし、印刷用の設定(CMYK)で書き出すと引っかかります。

編集ソフトで「RGB」を選んでください。

2. 1個あたり1MB以下

高解像度で生成した画像をそのまま入れると、超えることがあります。

第11章の検証スクリプトで自動チェックできます。

3. 余白は10pxぐらい

「余白を残す」ではなく、具体的な数値が示されています。

370×320の画像なら、上下左右に10px程度です。

キャラクターを端まで大きく描かないでください。

重要:上記は2026年7月30日時点の記載内容です。仕様は変更される可能性があります。申請前に必ずLINE Creators Market公式の最新ガイドラインで数値を確認してください。

この教材では、サイズの数値をスクリプトの設定部分にまとめています。

仕様が変わったら、1か所だけ書き換えれば済むようにしています(第11章・scripts/validate_images.py)。

スタンプ制作ガイドライン(creator.line.me/ja/guideline/sticker/)

スタンプ制作ガイドライン(creator.line.me/ja/guideline/sticker/)


PNG形式とは

画像の保存形式のひとつです。

写真でよく使うJPEG(ジェイペグ)との違いは、次の2点です。

背景の透明 できる

線や文字のにじみ 出にくい

スタンプでは、この2点が決定的です。

だからPNGを使います。

保存するときの注意

画像編集ソフトで「書き出し」や「エクスポート」を選び、形式でPNGを選びます。

「名前を変えるだけ」ではPNGになりません。

stamp_001.jpgstamp_001.png にリネームしても、中身はJPEGのままです。

これは審査で弾かれる原因になります。


透過背景とは

キャラクターの周りが「透明」になっている状態です。

LINEのトーク画面は、背景を自由に変えられます。

黒っぽい背景、写真の背景、テーマカラー。いろいろあります。

背景が白いままだと、こうなります。

【背景が白いスタンプ】
┌──────────┐
│□□□□□□│  ← 白い四角がそのまま出る
│□ キャラ □│
│□□□□□□│
└──────────┘

【透過されたスタンプ】
    キャラ      ← キャラクターだけが浮いて見える

暗い背景のトークで白い四角が出ると、かなり浮きます。

だから透過は必須です。

透過のやり方は第6章で扱います。


審査について

申請すると、LINEによる審査があります。

審査で見られるのは、おおまかに次の3つです。

  1. 画像の仕様(サイズ、形式、透過、余白)
  2. 権利の問題(著作権、商標、肖像権)
  3. 内容(公序良俗、説明文との一致)

審査にかかる期間

日数は状況によって変わります。

ここで具体的な日数を書くと嘘になるので書きません。

審査状況と目安については、LINE Creators Marketの管理画面と公式ガイドラインを確認してください。

リジェクトについて

審査で差し戻されることを「リジェクト」と呼びます。

リジェクトは失敗ではありません。

修正指示です。

理由が書かれて返ってくるので、直して再申請します。

私も何度もリジェクトを受けています。第8章で対応方法をまとめます。


販売価格

価格は、決められた選択肢から選びます。

価格帯の選択肢や通貨の扱いは変更される可能性があるため、具体的な金額は書きません。

選べる価格帯は、申請画面とLINE Creators Market公式ガイドラインで確認してください。

価格の考え方

1作目は、選べるうちで一番安い価格帯をおすすめします。

理由は3つです。

高い価格帯は、シリーズが育ってファンがついてからでも遅くありません。


分配金について

売れると、売上の一部がクリエイターに分配されます。

分配の割合、支払いの下限額、支払いタイミング、税金の扱い。

これらはすべて変更される可能性があります。

推測で数字を書くのは危険なので書きません。

分配金の条件は、LINE Creators Marketの公式ガイドラインと管理画面の「送金」関連ページで確認してください。

現実的な期待値の話

ここは正直に書きます。

1作目が大きく売れることは、まずありません。

理由は単純で、あなたのスタンプの存在を誰も知らないからです。

だから、1作目の目的はこう置いてください。

1作目の目的は、売上ではなく「完成させて、流れを覚えること」。

流れを覚えると、2作目は3分の1の時間で作れます。

シリーズが増えると、目に触れる機会も増えます。


実例:私が最初に確認したこと

初めて申請したとき、私がつまずいたのは仕様の部分でした。

具体的にはこの3つです。

1. メイン画像を用意していなかった

スタンプ40枚を作り終えて、申請画面を開いて気づきました。

「メイン画像」と「タブ画像」の欄が空いている。

40枚のうちの1枚を使えばいいと思っていたら、サイズが違いました。

→ 対策:最初からメイン画像とタブ画像を含めて42枚と数える。

2. 透過したつもりで透過されていなかった

背景を白く塗りつぶしただけの状態でした。

見た目では気づけません。

→ 対策:暗い色の背景に画像を重ねて確認する。(第6章で手順を書きます)

3. 保育士あるあるで、園名や制服を具体的に描きすぎた

特定の施設が想像できる要素は、権利面のリスクになります。

→ 対策:職業は表現するが、実在する組織を特定できる要素は入れない。

エプロン、名札の形、色。このくらいで職業は十分伝わります。


そのまま使えるプロンプト

自分が使う環境の仕様を、チェックリストの形に落とすプロンプトです。

公式ガイドラインの内容を自分でコピーして貼るのがポイントです。

AIに数値を推測させてはいけません。

あなたはLINEスタンプ制作の進行管理者です。

以下に、私がLINE Creators Market公式ガイドラインから
コピーした仕様情報を貼ります。

この内容だけを根拠に、申請前チェックリストを作ってください。
貼った情報に書かれていないことは、推測して補わないでください。
書かれていない項目は「公式で要確認」と明記してください。

【貼り付けた公式情報】
(ここに公式ガイドラインの該当箇所を貼る)

【出力の条件】
- チェックボックス形式(- [ ])
- 「スタンプ画像」「メイン画像」「タブ画像」で分けて出力
- 各項目に、確認方法を1行添える
- 数値は貼った情報のとおりに書く

よくある失敗

失敗1 JPEGをリネームしてPNGだと思い込む

拡張子を変えても中身は変わりません。

対策:編集ソフトの「PNGで書き出し」を使う。

失敗2 メイン画像とタブ画像を忘れる

申請直前で発覚します。

対策:作業リストに最初から入れる。42枚として数える。

失敗3 スタンプの個数を中途半端にする

37個では申請できません。

対策:セリフを40個作り、そこから使える分だけ選ぶ。

失敗4 規約や価格を人のブログ情報だけで判断する

情報が古いことがあります。

対策:必ず公式ガイドラインを開く。

失敗5 パソコンからLINEにログインできない

申請作業がそこで止まります。

対策:作業日の前に、ログインできるか確認する。


この章のチェックリスト


章のまとめ

次の章では、テーマの決め方に入ります。

ここが作品の成否を一番左右します。


スタンプ制作ガイドライン(creator.line.me/ja/guideline/sticker/)

スタンプ制作ガイドライン(creator.line.me/ja/guideline/sticker/)