第2章 売れるテーマの決め方(約6,394文字) 記事一覧
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第2章 売れるテーマの決め方

この章でわかること


なぜテーマから始めるのか

結論。

テーマを間違えると、絵がうまくても使われません。

スタンプが使われるのは、こういう瞬間です。

どれも、特定の人が、特定の場面で使っています。

「みんなが使える汎用スタンプ」は、誰の特定の場面にも刺さりません。

だから、テーマ選びはこの1問から始めます。

このスタンプを、誰が、どのトークで送るのか。


ステップ1 「誰が使うか」を1行で書く

テーマより先に、使う人を書きます。

悪い例と良い例を並べます。

右側は、顔が浮かびます。

顔が浮かぶと、セリフが自動で決まります。

「今日の連絡帳、書きました」 「その案件、私が引き取ります」 「今日も元気に走りました」 「今週も打つ?」

このくらい具体的でいいです。

1行テンプレート

次の形で書いてください。

【使う人】〇〇な人(年齢感・職業・立場)
【使うトーク】誰とのトークか(同僚 / 家族 / 趣味仲間 / 顧客)
【使う場面】3つ書く

これが埋まらないテーマは、まだ考えが浅いということです。


ステップ2 テーマの型を知る

テーマは、大きく8つの型に分けられます。

自分の候補がどの型かを知ると、強みと弱みが見えます。

型1 日常会話型

「了解」「ありがとう」「おつかれ」など、誰でも使う言葉。

型2 職業特化型

保育士、看護師、ITエンジニア、士業、飲食店、美容師など。

私が保育士あるあるを作ったときも、士業向けを作ったときも、ここが一番効きました。

現場の言葉を1つ入れるだけで、反応が変わります。

型3 趣味特化型

麻雀、ゴルフ、釣り、キャンプ、推し活、ゲームなど。

麻雀キャラクターを作ったときは、対局中よりも待ち合わせの連絡で使えるセリフが強いと気づきました。

型4 家族向け

夫婦、子育て、親への連絡、祖父母から孫へ。

型5 方言

関西、博多、名古屋、東北、沖縄、そして地域名を出した地元ネタ。

方言は、間違えると一発で見抜かれます。

自信がない地域は避けたほうが安全です。

型6 敬語

ビジネス敬語、取引先とのやりとり、社内報告。

ビジネス敬語スタンプを作ったときの学びはこれです。

敬語系は「絵より文字」。文字が読めれば勝てます。

型7 季節イベント

正月、バレンタイン、夏、ハロウィン、クリスマス、年末年始。

1作目にはおすすめしません。シリーズ2作目以降で使う型です。

型8 ニッチ市場

例:ガングロコンサル、鮨職人、AIロボット、タゴサク構文のような構文ネタ。

ニッチの本当の価値は、売上より「話題性」です。

「こんなスタンプ作った」と投稿したときに、説明したくなるかどうか。

ここが分かれ目です。


ステップ3 競合を確認する

必ずやってください。5分で終わります。

確認手順

  1. スマートフォンでLINEアプリを開く
  2. 「スタンプ」または「スタンプショップ」を開く
  3. 検索欄に、自分のテーマの言葉を入れる - 例:「保育士」「麻雀」「敬語」「エンジニア」
  4. 出てきた作品を上から10件見る
  5. 次の4点をメモする

競合が多いときの判断

「多いから諦める」ではありません。

多い=需要があるという証拠です。

やることは、切り口をずらすことです。

例:「保育士」で検索したら大量に出てきた場合

絞ると母数は減ります。

でも、「私のためのスタンプだ」と思ってもらえます。

競合が少ないときの判断

これも手放しで喜べません。

「少ない=誰も欲しがっていない」場合があります。

判断基準はこれです。

そのテーマの人が、LINEで毎日誰かとやりとりしているか。

やりとりがなければ、スタンプは使われません。


ステップ4 検索キーワードを考える

買う人は、検索して探します。

だから、タイトルに入る言葉を先に決めておきます。

キーワードの探し方

  1. LINEのスタンプ検索欄に、テーマの言葉を途中まで入れる
  2. 出てくる候補(サジェスト)を見る
  3. その候補が、実際に使われている言葉

例:「保育」と入れて出てくる候補を見る。

「保育士」「保育園」「保育実習」など、実際の需要が見えます。

キーワードの使い方

タイトルに、2〜3語入れます。

良い例:保育士さんの毎日スタンプ
良い例:麻雀仲間に送るスタンプ
悪い例:かわいい面白い便利な使える毎日スタンプ人気

悪い例のような詰め込みは、審査でも読者にも嫌われます。

無関係なキーワードを入れるのは避けてください。


ステップ5 シリーズ展開しやすいか確認する

1作品で終わらせないのが、この教材の方針です。

シリーズにしやすいテーマには、共通点があります。

シリーズ化しやすいテーマの条件

3つ以上当てはまれば、シリーズにできます。

シリーズ化しにくい例


実例:8テーマの評価

私が実際に企画してきたテーマを、この章の基準で並べてみます。

数字は評価軸の考え方を見せるための整理であり、売上を示すものではありません。

実例1 保育士あるある

実例2 麻雀

実例3 ITエンジニア

実例4 士業

実例5 子育てあるある

実例6 飲食店

実例7 地方の方言

実例8 ビジネス敬語


テーマ評価表(そのまま使えます)

候補を3〜5個出して、この表で採点してください。

各項目を5段階(1〜5)で記入します。

使用頻度 週にどれくらい使われるか

共感性 「これ私だ」と思われるか

競合の多さ ライバルの数(少ないほど高得点

シリーズ化 2作目以降を作れるか

キャラとの相性 1体のキャラで表現できるか

SNSで紹介しやすいか 投稿したとき語れるか

記入用テンプレート

【テーマ候補A】
テーマ名:
使う人:
使うトーク:

使用頻度        : □1 □2 □3 □4 □5
共感性          : □1 □2 □3 □4 □5
競合の少なさ    : □1 □2 □3 □4 □5
シリーズ化      : □1 □2 □3 □4 □5
キャラとの相性  : □1 □2 □3 □4 □5
SNS紹介しやすさ : □1 □2 □3 □4 □5

合計:  /30
メモ:

判断の目安

低い項目が「競合の少なさ」だけなら、絞り込みで解決できます。

低い項目が「使用頻度」なら、テーマ自体を変えたほうが早いです。


そのまま使えるプロンプト

プロンプト1 テーマ候補を出す

▼ ここからコピーして使えます(28行)

あなたはLINEスタンプの企画者です。

私の情報から、LINEスタンプのテーマ候補を15個提案してください。

【私の情報】
- 現在の仕事:
- 過去の仕事:
- 趣味:
- 家族構成:
- 出身地(方言を使う場合):
- よくLINEする相手:
- 自分やまわりの口ぐせ:

【制約】
- 実在人物・既存キャラクター・企業ブランドに似せる案は出さない
- 「みんなが使える汎用」のような曖昧な案は出さない
- ニッチでもよいので、使う人が具体的に想像できる案にする

【各案に必ず含める項目】
1. テーマ名
2. 使う人(年齢感・職業・立場を1行で)
3. 使うトーク(誰とのトークか)
4. 使う場面3つ
5. テーマの型(日常会話 / 職業特化 / 趣味特化 / 家族 / 方言 / 敬語 / 季節 / ニッチ)
6. シリーズ展開のアイデア2つ

【出力形式】
表形式。最後に「私のおすすめ上位3件とその理由」を書く。

▲ ここまで

プロンプト2 テーマを絞り込む

以下のテーマについて、ターゲットをもっと具体的に絞る案を5つ出してください。

【現在のテーマ】
(例:保育士向けスタンプ)

【出力の条件】
- 絞り方は「職種の細分化」「場面の限定」「相手の限定」「時期の限定」「立場の限定」から選ぶ
- 各案について、想定される使用場面を3つ書く
- 各案について、母数が小さくなるリスクも1行で書く
- 最後に、シリーズ展開しやすい案を1つ推薦する

プロンプト3 テーマを採点させる

▼ ここからコピーして使えます(21行)

以下のテーマ候補を、6つの評価項目で5段階採点してください。

【評価項目】
1. 使用頻度(週の使用回数の想定)
2. 共感性
3. 競合の少なさ
4. シリーズ化のしやすさ
5. キャラクター1体で表現できるか
6. SNSで紹介しやすいか

【候補】
A:
B:
C:

【出力の条件】
- 表形式で採点し、合計点を出す
- 各点数の理由を1行で書く
- 実際の市場データは持っていないので、
  推測である点を明記する
- 最後に「私が最初に作るべき1つ」を理由付きで示す

▲ ここまで

注意:AIは実際の販売データを持っていません。

AIの採点は、あくまで考えを整理するための材料です。

最終判断は、自分でLINEのスタンプ検索を見て決めてください。


よくある失敗

失敗1 ターゲットが「みんな」になっている

誰にも刺さりません。

対策:1行テンプレートを埋める。埋まらなければ絞り込みが足りない。

失敗2 自分が好きなだけのテーマにする

好きは大事ですが、それだけでは使われません。

対策:「毎日LINEで使う場面があるか」を確認する。

失敗3 競合を見ないで作り始める

同じ切り口の作品が既に大量にある、という事故が起きます。

対策:作る前に5分でスタンプ検索する。

失敗4 知らない地域の方言を使う

ネイティブに違和感を持たれます。

対策:自分か家族の出身地に限る。

失敗5 季節ネタから始める

使われる期間が短く、労力が回収しにくいです。

対策:1作目は通年使えるテーマにする。

失敗6 シリーズ化を考えずに決める

2作目でキャラクターを作り直すことになります。

対策:評価表の「シリーズ化」を必ず採点する。


この章のチェックリスト


章のまとめ

次の章では、キャラクターを設計します。

ここを丁寧にやると、画像生成の失敗が激減します。