第5章 AI画像生成(前編)プロンプトの型とキャラクターの固定(約4,933文字) 記事一覧
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第5章 AI画像生成

この章でわかること


なぜプロンプトを型で持つのか

結論。

毎回文章を考えると、指定が抜けてキャラクターが変わります。

だから、型(テンプレート)で持ちます。

この教材では、次の10項目の型を使います。

【キャラクター】
【服装】
【髪型】
【表情】
【ポーズ】
【画風】
【背景】
【構図】
【禁止事項】
【出力条件】

このうち、毎回変えるのは【表情】【ポーズ】【構図】の3つだけです。

残り7項目は、コピーして貼るだけです。

作業が単純になります。


画像生成AIに伝える10項目

1つずつ説明します。

1. 【キャラクター】

誰を描くか。

年齢感、職業、体型、頭身、肌の色(色コード)を書きます。

ここを省略すると、毎回別人が出ます。

2. 【服装】

上・下・小物。

色コードまで書きます。

3. 【髪型】

長さ、色(色コード)、前髪、毛先の処理。

最もブレやすい項目なので、細かく書きます。

4. 【表情】

目、口、眉の3つに分けて書くと精度が上がります。

× 笑顔
○ 目:三日月型に細める / 口:大きく開いて歯を見せる / 眉:上げる

5. 【ポーズ】

手、腕、体の向き、足を書きます。

上半身だけの構図なら、足は省略できます。

6. 【画風】

線の太さ、塗り方、影の段数。

ここが変わると、40枚がバラバラに見えます。

7. 【背景】

スタンプ画像なら「単色の白」または「透明」。

「背景は描かない」と明示します。

8. 【構図】

上半身のみ、全身、顔のアップ。

そして、余白の指定を入れます。

9. 【禁止事項】

第3章で決めたものを、毎回貼ります。

10. 【出力条件】

サイズ、枚数、比率。

文字を入れるかどうかもここに書きます。


同じキャラクターを維持する5つの技

第3章でも触れましたが、実務のコツをもう少し具体的に書きます。

技1 設定文をまるごと貼る

短縮しないでください。

長くても、コピー&ペーストなら3秒です。

技2 基準画像を作って参照させる

最初に「正面・上半身・無表情に近い笑顔」を1枚作ります。

これを基準画像にします。

以降の生成では、この画像を参照として渡します。

参照画像を渡せる機能があるサービスなら、必ず使ってください。

精度が明確に上がります。

技3 「変えるのはここだけ」と明示する

プロンプトの最後に、この1行を入れます。

※ 髪型・髪色・肌の色・服装・小物・画風は基準画像と完全に同一にしてください。
  変更してよいのは表情とポーズのみです。

この1行があるだけで、ブレが減ります。

技4 1回の生成で複数ポーズを出す

40回生成すると、40回ブレます。

1回で4ポーズ出せば、その4枚は顔がそろいます。

技5 うまくいったプロンプトをファイルに保存する

prompts/04_画像生成プロンプト.md に、実際に使った文章を保存します。

シリーズ2作目で、そのまま再利用できます。

これが一番の時間短縮になります。


表情とポーズの指定の書き方

表情:3つに分けて書く

満面の笑み 三日月型に細める

にっこり 弧を描いて閉じる

驚き 真円に大きく開く

困り顔 やや下がる

泣き 涙の粒を2つ

軽い怒り 半目でにらむ

真剣 まっすぐ開く

眠い 半目

得意げ 片目を閉じる

応援 大きく開く

この表を持っておくと、40枚ぶんの表情指定を書く時間が激減します。

ポーズ:4つに分けて書く

【ポーズ】
右手:親指を立てて前に出す
左手:腰に当てる
体の向き:正面からやや斜め
足 :描かない(上半身のみの構図)

「元気なポーズ」ではなく、部位ごとに書きます。


文字を画像に入れるか、後から入れるか

これは大事な判断です。

結論から書きます。

文字は、後から自分で入れるほうが安全です。

画像生成AIに文字を入れさせる場合

メリット

デメリット

私の経験では、日本語の文字はかなりの確率で崩れます。

「ありがと〜!」が「ありがど〜!」になっていることに、40枚並べてから気づく。

これが起きます。

後から自分で入れる場合

メリット

デメリット

判断の目安

この教材では、後から入れる方式で進めます。

具体的な文字入れの手順は第6章です。


作り方2パターン

パターンA 1枚ずつ作る

1つのセリフに対して、1回生成します。

向いている場面

手順

  1. 型のプロンプトをコピーする
  2. 【表情】【ポーズ】【構図】を書き換える
  3. 生成する
  4. 気に入らなければ、同じプロンプトで再生成する
  5. 保存する(ファイル名は stamp_001.png の形)

パターンB 9分割でラフ案を作る

1回の生成で、9パターンのポーズを出します。

向いている場面

手順

  1. 「3×3のグリッドで9パターン」と指定して生成する
  2. 出てきた9マスを見て、使えるものを選ぶ
  3. 画像編集ソフトで1マスずつ切り出す
  4. 切り出した画像を、サイズ調整して使う

注意点

9分割は、1マスあたりの解像度が下がります。

そのまま使うと、線がぼやけることがあります。

だから、こう使うのがおすすめです。

9分割は「ラフ案の確認用」。本番は1枚ずつ作る。

9分割で構図を決めて、良かったものだけ1枚生成で作り直す。

この2段構えが、いちばん失敗が少ないです。

9分割用のプロンプト

【出力条件】
- 3×3の9マスのグリッド画像として出力
- 各マスに同一キャラクターの異なるポーズを1体ずつ配置
- 9マスすべてで顔・髪型・服装・画風を完全に統一
- 各マスの背景は単色の白
- マスの区切り線は描かない
- 文字は一切入れない

【9つのポーズ】
1. 手を振る
2. 親指を立てる
3. 両手を合わせて謝る
4. 驚いて両手を頬に当てる
5. 机に突っ伏す
6. 両手を突き上げて喜ぶ
7. ノートパソコンを打つ
8. スマートフォンを見る
9. 指を1本立てて説明する

複数ポーズを並べて、顔がそろっているか確認する

複数ポーズを並べて、顔がそろっているか確認する


背景を白にするか、透明にするか

背景を白にする場合

画像生成AIに「背景は単色の白」と指定します。

メリット

デメリット

注意点

キャラクターの服に白がある場合、白を一括で抜くと服も消えます。

第3章の「アイナ」は白いTシャツを着ています。

つまり、単純な白抜きはできません。

対策は、第6章で説明する「被写体を選択して切り抜く」方法です。

背景を透明にする場合

画像生成AIに「背景は透明(透過PNG)」と指定します。

メリット

デメリット

確認方法

生成された画像を、暗い色の背景に重ねて見ます。

白いフチが出ていれば、透過が不完全です。

結論

透明で出せるなら透明。出せないなら白背景 → 第6章で切り抜き。

どちらの場合も、必ず暗い背景で確認してください。

透過の成功例と失敗例(暗い背景に重ねて比較)

透過の成功例と失敗例(暗い背景に重ねて比較)


商用利用条件の確認

これは必ずやってください。

画像生成AIには、それぞれ利用条件があります。

そして、条件は変わります。

確認する項目

チェックリストにしました。

確認する場所

ブログやSNSの情報だけで判断しないでください。

情報が古いことがあります。

LINE側のAI利用ルール

LINE Creators Marketの申請時には、AI利用について確認される項目があります。

内容は変更される可能性があります。

申請前に、LINE Creators Market公式の最新ガイドラインを確認してください。

この教材では、ルールの条文を引用しません。

「申請画面に出てくる確認項目を、正直に答える」ことだけ守ってください。


実在人物・著作物に似せない

やってはいけないことを、具体的に書きます。

プロンプトに入れてはいけない言葉

「〇〇風」の安全な書き方

作品名や作家名ではなく、技法で書きます。

× 〇〇(アニメ作品名)風の絵柄
○ 太い均一な輪郭線、ベタ塗り、影は1段のみのシンプルなイラスト

技法で書くほうが、結果も安定します。

生成後の確認

生成した画像を見て、こう自問してください。

この絵を見た人が、特定の実在人物や既存キャラクターを思い出さないか。

思い出しそうなら、作り直します。



この章は前後編に分かれています。

続きは「第5章 AI画像生成(後編)生成プロンプト10種と修正プロンプト」です。