第13章 まとめ
この章でわかること
- 明日から何をするか(8ステップ)
- 各ステップの所要時間の目安
- 使うテンプレートとプロンプトの対応表
- 途中で止まったときの戻り先
- 1作品を完成させたあとに起きること
なぜ順番が大事なのか
結論。
順番を守ると、やり直しが小さくなります。
この教材で何度も書いた「まず4枚」も、順番の話です。
やることは多く見えます。
でも、1つずつ順番に進めるだけです。
そして、途中で止まっても、戻り先がわかっていれば再開できます。
明日からやること(8ステップ)
この順番で進めてください。
ステップ1 テーマを1つ決める
所要時間の目安:30分
やること。
- 自分の「持ちネタ」を書き出す(仕事、前職、趣味、家族、出身地)
- テーマ候補を3〜5個出す
- LINEのスタンプ検索で、各候補の競合を10件見る
- テーマ評価表で採点する
- 合計18点以上の1つを選ぶ
完成の条件
この3行が埋まっていること。
【使う人】
【使うトーク】
【使う場面】3つ
使うもの
- 第2章
prompts/01_テーマ選定プロンプト.md
30分で決めてください。
あとで変えられます。1週間かけて企画書を書く必要はありません。
ステップ2 キャラクター設定を書く
所要時間の目安:30分〜1時間
やること。
- 設定シートの14項目を埋める
- 色コードを4色決める
- 頭身を2〜3頭身にする
- 禁止事項を6つ以上書く
- 「固定する要素」と「変えてよい要素」を分ける
- 基準画像を1枚生成する
完成の条件
設定シートがファイルとして保存されていること。
そして、基準画像が1枚あること。
使うもの
- 第3章
templates/character_sheet.mdprompts/02_キャラクター設計プロンプト.md
ステップ3 セリフを40個作る
所要時間の目安:1時間
やること。
- カテゴリー配分を確認する(返事5・確認4・締め4が土台)
- AIに40個作らせる
- 重複チェックをする
- 8文字を超えるものを短くする、または2行にする
- 全セリフに表情とポーズを割り当てる
- CSVに入力する
完成の条件
40行のCSVが埋まっていること。
そして、全セリフについて「いつ、誰に送るか」が言えること。
使うもの
- 第4章
templates/stamp_list.csvprompts/03_セリフ作成プロンプト.mdscripts/create_csv.py
ステップ4 まず4枚だけ試作する
所要時間の目安:1〜2時間
この教材でいちばん大事なステップです。
やること。
- 画像生成の共通プロンプト(変えない7項目)を作る
- 4枚だけ生成する - おすすめ:笑顔 / 困り顔 / 了解ポーズ / 驚き
- 4枚を加工する(透過 → 余白 → リサイズ → 文字 → フチ → PNG)
- ファイル名を
stamp_001.png形式にする
完成の条件
申請できる状態の画像が4枚あること。
使うもの
- 第5章、第6章
prompts/04_画像生成プロンプト.md
ここで止まってください。
残り36枚に進む前に、次のステップをやります。
ステップ5 スマートフォンで確認する
所要時間の目安:10分
やること。
- 4枚を、自分だけのLINEグループに送る
- スマートフォンでトークを開く
- トーク上のサイズ(タップせずに)で見る
- セリフが読めるか確認する
- LINEの設定でトーク背景を暗い色に変える
- もう一度見る
- スマートフォンを腕の長さ離して見る
確認するポイント
- □ セリフが読める
- □ 表情がわかる
- □ 4枚が同じキャラクターに見える
- □ 明るい背景で見える
- □ 暗い背景で見える
- □ 文字が切れていない
問題があったら、ここで直します。
4枚なら、直すのは4枚ぶんです。
40枚作ってからだと、40枚ぶんです。
この10分が、数時間を節約します。
ステップ6 問題がなければ残りを作る
所要時間の目安:4〜6時間
やること。
- 残り36枚を生成する
- 加工する
- メイン画像(
main.png)を作る - タブ画像(
tab.png)を作る rename_images.pyで連番にするvalidate_images.pyで検証する- エラーが出たら直して、再検証する
完成の条件
validate_images.py が「問題は見つかりませんでした」と表示すること。
使うもの
- 第5章、第6章、第11章
scripts/rename_images.pyscripts/validate_images.pytemplates/production_checklist.md
一気にやらなくて大丈夫です。
1日10枚でも、4日で終わります。
ステップ7 審査に出す
所要時間の目安:1時間
やること。
- タイトルを決める(日本語・英語)
- 説明文を書く(日本語・英語) - セリフ40個を見ながら書く
- LINE Creators Marketに登録する
- 画像をアップロードする(順番を確認)
- タグと価格を設定する
- 送金情報を登録する
- 申請前チェックリストを全部確認する
- プレビューで確認する
- 申請する
リジェクトされたら
第8章を開いてください。
リジェクトは失敗ではありません。修正指示です。
通知をAIに貼って、修正方針を整理します。
使うもの
- 第7章、第8章
templates/review_checklist.mdprompts/05_タイトル説明文プロンプト.mdprompts/07_リジェクト修正プロンプト.md
ステップ8 販売後にシリーズ化する
所要時間の目安:2作目は6〜7時間
やること。
- 販売URLを確認する
- SNSに投稿する(過程・ボツ案・失敗談を見せる)
- 2作目の企画表を書く
- 2作目に着手する
2作目のおすすめは敬語版です。
理由は、需要がはっきりしているからです。
1作目がタメ口なら、「仕事で使えない」という声が必ず出ます。
使うもの
- 第9章、第10章
templates/sns_post_templates.mdprompts/06_SNS宣伝プロンプト.md
全体の所要時間
まとめると、こうなります。
1 テーマを決める
- 目安:30分
2 キャラクター設定
- 目安:30分〜1時間
3 セリフ40個
- 目安:1時間
4 4枚試作
- 目安:1〜2時間
5 スマホ確認
- 目安:10分
6 残り36枚+メイン・タブ
- 目安:4〜6時間
7 申請
- 目安:1時間
8 宣伝・2作目企画
- 目安:2時間
*合計*
- 目安:10〜14時間程度
1日でやる必要はありません。
週末2日でも、平日1時間ずつでも進みます。
そして、これは1作目の時間です。
2作目は、この3分の1程度になります。
使うものの対応表
どのステップで何を使うか、一覧にしました。
1 テーマ 第2章
- プロンプト:
01_テーマ選定
2 キャラ設計 第3章
- プロンプト:
02_キャラクター設計 - テンプレート:
character_sheet.md
3 セリフ40個 第4章
- プロンプト:
03_セリフ作成 - テンプレート:
stamp_list.csv - スクリプト:
create_csv.py
4 4枚試作 第5・6章
- プロンプト:
04_画像生成
5 スマホ確認 第6章
6 残り36枚 第5・6・11章
- プロンプト:
04_画像生成 - テンプレート:
production_checklist.md - スクリプト:
rename_images.py/validate_images.py
7 申請 第7・8章
- プロンプト:
05_タイトル説明文/07_リジェクト修正 - テンプレート:
review_checklist.md - スクリプト:
validate_images.py
8 宣伝・展開 第9・10章
- プロンプト:
06_SNS宣伝 - テンプレート:
sns_post_templates.md
途中で止まったときの戻り先
止まる場所は、だいたい決まっています。
- テーマが決まらない:第2章のテーマ評価表
- セリフが40個出ない:第4章のカテゴリー配分表
- キャラクターの顔が毎回変わる:第3章「毎回顔が変わる問題を防ぐ5つの方法」
- 透過ができているか不安:第6章「透過できたか確認する方法」
- 文字が読めるか不安:第6章「可読性の確認」
- アップロードでエラーが出る:第11章
validate_images.py - リジェクトされた:第8章
- 何を投稿すればいいかわからない:第9章「見せるべき8つの素材」
- 2作目が思いつかない:第10章「アイナ10作品の企画表」
- やる気が出ない:この章の「まず4枚」
そのまま使えるプロンプト
進捗の棚卸しをする
止まったときに使ってください。
▼ ここからコピーして使えます(29行)
あなたはLINEスタンプ制作の進行管理者です。
私の現在の状況を整理して、次にやるべきことを1つだけ教えてください。
【現在の状況】
- テーマ:決まった/決まっていない
- 使う人(1行):
- キャラクター設定:書いた/書いていない
- 基準画像:作った/作っていない
- セリフ40個:( )個できている
- 生成した画像:( )枚
- 加工した画像:( )枚
- メイン画像:作った/作っていない
- タブ画像:作った/作っていない
- 検証スクリプト:実行した/していない
- 申請:した/していない
- 止まっている理由(正直に):
【出力してほしいこと】
1. 現在の進捗率(工程ベースで)
2. **次にやるべき作業を1つだけ**(複数出さない)
3. その作業の所要時間の目安
4. その作業を始めるための最初の一手(5分でできること)
5. 止まっている理由への対処(精神論ではなく、工程の分解で)
【条件】
- 一度に多くのことを提案しない
- 「まず4枚」の方針を尊重する
- 煽らない。急がせない
▲ ここまで
よくある失敗
最後に、この段階での失敗を3つだけ。
失敗1 完璧を目指して出さない
症状
「もう少し絵がうまくなってから」で、いつまでも申請しない。
対策
1作目は練習です。
出さないと、審査の流れも、リジェクトの直し方も覚えられません。
40枚がそろって、検証スクリプトが通ったら出してください。
失敗2 売れなかったことで止まる
症状
1作目の反応が思ったより小さく、2作目に進まない。
対策
1作目が大きく売れることは、まずありません。
理由は単純で、存在を誰も知らないからです。
だから、1作目の目的をこう置いてください。
1作目の目的は、売上ではなく「完成させて、流れを覚えること」。
流れを覚えると、2作目は3分の1の時間で作れます。
作品が増えると、目に触れる機会も増えます。
失敗3 1人で全部やろうとする
症状
判断に迷って、作業が止まる。
対策
判断は、AIに相談してください。
この教材のプロンプトは、そのために用意しています。
- テーマに迷う →
01_テーマ選定プロンプト.md - セリフに迷う →
03_セリフ作成プロンプト.md - リジェクトに迷う →
07_リジェクト修正プロンプト.md
ただし、最終判断は自分でしてください。
AIは、あなたのトーク履歴を知りません。
最終チェックリスト
申請前に、これだけ確認してください。
作品として
- □ 「使う人」を1行で言える
- □ 全セリフについて「いつ誰に送るか」が言える
- □ 40枚が同じキャラクターに見える
- □ 自分で使いたいと思える
仕様として
- □
validate_images.pyで全項目OK - □ 黒背景で透過を確認した
- □
main.pngとtab.pngがある - □ ファイル名が3桁連番
- □ 公式ガイドラインで画像仕様を確認した
権利として
- □ 画像生成AIの商用利用条件を確認した
- □ フォントの商用利用条件を確認した
- □ 実在人物・既存キャラクターに似ていない
- □ 企業ロゴ・商標が入っていない
- □ 小物を拡大して文字がないことを確認した
内容として
- □ 差別的・攻撃的・性的な表現がない
- □ 説明文が実際のセリフの範囲と一致している
- □ タイトルにキーワードを詰め込んでいない
- □ 誇張表現を入れていない
実機として
- □ スマートフォンの明るい背景で確認した
- □ スマートフォンの暗い背景で確認した
- □ 腕の長さ離して読めた
次に向けて
- □ ボツ案を保存している
- □ 使ったプロンプトを保存している
- □ 2作目の企画表を書いた
最後に
この教材は、長いです。
でも、実際にやることは8ステップです。
そして、最初のステップは30分で終わります。
完成させた人にだけ起きること
1作品を完成させると、次のことが起きます。
1. 流れが体に入る
企画 → 設計 → セリフ → 生成 → 加工 → 申請。
この流れを1度通ると、2作目は迷いません。
2. 自分のスタンプを自分が使う
これは、実際にやってみないとわからない感覚です。
自分で考えたキャラクターが、自分のトークに出てきます。
3. 見せられるものができる
「AIでLINEスタンプを作った」という経験は、それ自体が話のネタになります。
制作過程の記録も、あとから読まれます。
4. 次のテーマが自然に浮かぶ
作っている途中で、「これは別作品にしたほうがいいな」というセリフが必ず出てきます。
それが2作目の企画になります。
売れるかどうかについて
正直に書きます。
必ず売れるとは言えません。
そして、簡単に稼げるとも言えません。
でも、確実に言えることがあります。
作らなければ、何も起きません。
そして、40枚のスタンプは、あなたが作らなければ存在しません。
まずは30分だけ
今日やることは、これだけです。
テーマを1つ決める。
第2章を開いて、この3行を埋めてください。
【使う人】
【使うトーク】
【使う場面】3つ
埋まったら、もう半分は進んでいます。
あとは、順番に手を動かすだけです。
完成した作品を、あなたのトークで使えるようになりますように。
章のまとめ
- やることは8ステップ。最初は30分で終わる
- ステップ4で止まる(4枚だけ作る)のが最大のコツ
- ステップ5のスマホ確認10分が、数時間を節約する
- 1作目の目的は売上ではなく、完成させて流れを覚えること
- 2作目は3分の1の時間で作れる
- 止まったら、戻り先の表を見る
- 判断はAIに相談してよい。最終判断は自分でする
- 今日やるのは、テーマを1つ決めることだけ

並べて確認する(サンプルは5枚)

トーク表示サイズでの見え方(再現図)